土曜日。
お山の川方面に行かなくてはならない事情があった。
釣りはしなくても良いのだが、当然、釣りもするよね。
現場到着は16時。
ずいぶん遅いが、いろいろと用事をすませてきたので仕方ない。
夕立ちがありそうな、なさそうな、そんな空模様。
下界よりはマシだけど、暑いね。
TMになぜか鮎師がいない。ここにしよう。
こいつがとても多かった。
クルマを止めると、「バチッバチバチバチッ」という音がして、
雨かと思ったら、こいつらが群れで車体にアタックしてくる音だった。
音が少し落ち着くのを待って、おそるおそる外に出てみたら、
なんのことはない、鬱陶しいだけで、全く刺されなかった。
ただ、バックドアを開けて装備をつけている間に、
クルマの中に10匹以上入ってしまい、追い出すのが大変だった。
さて、虻を追い払いながら、釣り開始だ。
1匹目はミニヤマメ。
2匹目はほんの少し大きくなった。
…尺ヤマメはどこだ?
3匹目は9寸ほどのニジマス。
全然ジャンプしなかったので、尺ヤマメか?と期待してしまった。
途中から、いやいやこれはヤマメの引きじゃないな、
と分かってしまったけど。
この後、疲労がたたったのか迷走神経反射が起きてしまい、
川で動けなくなってしまった。
クルマに戻らなくてはと思うのだが、全然動けず、
しばらく川で意識朦朧としたままうずくまっていた。
10分か20分ほど経って、動けるくらいまで回復したので、
ノロノロとクルマに戻り、エアコンをかけて運転席でうずくまっていた。
しばらくすると完全に回復したので、そのままPMへ移動。
体調が悪いまま、2時間近い運転をして帰るのも怖いので、
無理のない範囲で釣りを続けるという選択。
PMでもまたニジマス、先ほどと同じようなサイズ。
おそらく最近放流したのだろうな。
そして、またヒット、トルクフルなファイトだ。
もうだまされない、あなたは尺ヤマメではありません。
前の2匹より大きかったので、一応計測すると30とちょいあった。
一応、PMの最終地点と決めている淵にたどり着いた。
水が少なかったので、対岸へ回り込み、
いつもとは違う角度からアプローチする。
ん?なんとなく水中がざわついているな。
アップに投げたミノーをハイパートゥイッチで躍らせる。
底から大きな魚影が浮かび上がり、2度3度アタックするが、かからない。
何やってるんだ、ちゃんと食え!
2投目も同じ。
さすがにもうダメかと思った3投目でヒット!
岩魚だ!ミノーが完全に口の中に入っているのが見える、
これはバラしやすいラグレス丸でも大丈夫だろう。
一度、下流の瀬に落ちてしまい焦ったが、無事ネットイン。
完全に尺はある、目測33~34cmといったところだ。
…って、写真出せよって話ですよね。
ミノーがね、口の奥に入っていたので、まず外そうと思ったのよ。
サカナは完全にネットの中にいたので安心していたのだけど、
フックが外れた瞬間、手品のようにネットの外に瞬間移動して、
あっという間に川に戻っていったのだった。
あ~あ、今シーズン5匹目の尺岩魚はマボロシになってしまったよ。
茶色系でかっこいいサカナだったのに。
気を取り直して次の1投、また尺上の魚影がチェイスし、ヒット!
今度はニジマスだ、35cmくらいある。
先ほどと同じように下流の瀬に落ちたのをゆっくり寄せて、
ネットに入ったと思った瞬間にフックアウト、
するりとフレームを越えて逃げていった。
おいおい、なんだよ、この展開!
次の1投で3連続ヒットしたが、今度は20cmほどのヤマメ。
そしてこれを最後に水中は静かになってしまった。
う~む。
気づくと日が落ちており、空が赤く焼けていた。
そして東の空を見上げると、
夕焼けの空にレインボーが!
なるほど、レインボーの日だったのね。
さてさて。
完全に暗くなる前に車に戻りましょ。
次回こそ、待ってろ尺ヤマメ!