ととや@信州安曇野

信州周辺のトラウトルアーフィッシングなど

カーボンロッドの修理 シルファー復活?

今シーズンは、初回のお山の川で新品のシルファーが折れ、
仕方なく2回目の釣行にはラグレスボロンを購入し、
「おおラグレス良いな!」などと調子に乗っていた。

しかし、こんなことで良いのだろうか?
我々は持続可能な社会をつくっていかなくてはならないのだ。
大いに反省したので、シルファーの修理を試みることにした。

まずは現状把握で体重測定から。

 


ふむ。ととやさんの1/1000だな。
カタログ値が62gなので、こんなものだろう。

傷口を観察するときれいに折れている。
これ、芯材を入れて固めてやれば使えるんじゃないか?
芯材は硬めの木材か竹かなにかで…と思いつつ検索してみると、
先人たちがロッドの補修方法を紹介しているのをいくつか見つけた。
ありがたく参考にさせていただく。

芯材はカーボンの棒があるらしいので調達しよう。
破損部の内径を測るとφ3~φ4mm程度のようだ。
「いいかげんな測り方だなあ」と思われるかもしれないが、
カーボンシートの巻き始めと思われる部分があったりして、
真円ではないのでなんとも言えないのだ。
ウソだと思うなら手持ちのロッドを折って見てみれば良い。

今回はφ3.5の「印籠継用芯」というものを発注。税込330円也。

さて作業に入るよ。

 


破損部を合わせてみるとぴったり合うね。
このまま継ぐか、それともバリバリしている部分を切断して継ぐか。
少々迷ったが、切断する方法を選択した。
クラックからまた破損したら嫌だからな。

 


スパインに印をつけた。
マスキングテープを巻いたのはこのマーキングのためね。

 


クラックが入っているところまで切断。
もう一方も同様に切断し、合計10mmほど短くした。

 


芯材にするカーボン棒を切断。
この後、ロッドとカーボン棒の切断部を滑らかにサンディング。
カーボン棒の方は切りっぱなしでも良いかもしれないが、
ロッドは新たな破損の起点をつくらないよう、
できるだけ滑らかに整えた方が良いと思う。

 


カーボン棒は0.8gか。
つまり、接着材とあわせて1~2g程度の重量アップが見込まれる。

カーボン棒の長さは迷った。
長い方が丈夫で、短い方がロッドの特性を崩さないことになる。

分断されているロッドの先端側に芯材を挿入してみると、
テーパーになっているので約25mmで止まる。
これでちょうどいいくらいのように感じた。…根拠は無いが。
そこで芯材の直径は調整せず、
先端側25mmで後端側35mmと決め、60mmに切断した。

 


スパインを合わせ、エポキシ系の接着材で接着。
はみ出した接着剤はアルコールで綺麗に拭き取る。
(この時点では、継ぎ目に飾り巻きをするつもりでいた)

そして本日、一週間が経過し退院となった。

 


どうだろうか?
上の画像は2枚とも画像の中心に継ぎ目がある。
あまり目立たないでしょ?
きっと言われなければ分からないレベルだと思う。
不自然な飾り巻きはしなくて良さそうだ。

部屋の中で振ったり、負荷をかけてみたりしたが、
全く違和感は無い。本当に無い。ゼロ。
あとはルアーを投げ、サカナをかけてみれば分かる。

 


ん?重量変化なし?
引いた部分と足した部分で相殺したということだろう。
しかし足した部分の方が明らかに大きかったので、
実際には1g未満の増加があると思う。

さあ、使ってみなければ。
一瞬で折れたりしないことを祈ろう。

 

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