インナーフレームの癖付け成形中。
この作業に関しては今も常に試行錯誤しているような状態で、
最近はこんな方法になっているのだ。
事情があって、今回はツーピースにしてみる。
いつもは「C」のような感じで右側の切れ目を継いで「O」にするわけだが、
今回は「∩」と「∪」で2箇所を継いで「O」にしようというわけ。
事情があってと書いたけれど大した理由ではない。
これはところどころにバーズアイが出ているフレーム材なのだが、
あまりに木目が凡庸な部分が20センチほどあったので
その部分をカットしたかっただけなのだ。
インナーフレームはデザイン上の目的の他に、
強度向上の効果があるはずなのだが、
最も補強すべきところはフレームとグリップ材の接着部分だろう。
片側接着だけのグリップでフレームにかかる荷重を支えるよりも、
内側と外側でグリップを挟む構造の方がそりゃ強いよね。
つまり、内外からグリップを挟み込んで接着してさえやれば、
ツーピースにしたところで効果はさほど変わらないだろう。