今年、Creemaというサイトでランディングネットの販売を始めた。
ランディングネットは何年も使えるものなので、
たくさんつくると自分一人では消費することが難しい。
また、ここ数年で自分のつくったネットを何本か試すことで、
安心感のようなものができたことも販売の後押しになった。
それでまあ、本題へ。
価格設定にはずいぶんと迷った。
これは趣味なので儲けようとは思っていない。
しかし心をこめて丁寧につくっているし、
本当は全て手元に置いておきたいほど気に入っているので、
ある程度の価値を認めてくれる人に購入してほしい。
さて、どうしたものか?
つくっているのは形状も材料も構造も毎回異なるものだから、
それに応じて相対的に納得感のある価格をつけたい。
ととやネットの画像がいくつか並んでいて、価格を比較したときに、
「え?こっちの方が安いの?なんで?」は避けたい。
例えば良い材料を使っているなら、それなりに価格を上げるべきだ。
というわけで、結局のところ、
寸法、形状、材料などの9項目から価格算出する計算式を作成した。
今は必要項目をエクセルに入力すると自動的に価格が出力されるので、
それに従って粛々と値付けをしている。
ちなみに上記9項目に作業時間や工賃的な要素は含んでいない。
基本的に各部の寸法と材料で価格が決定されるようにした。
はたしてこの価格設定が妥当かどうか知りたかったので、
今年の1月1日から製作に関する費用をすべて集計してみた。
ランディングネットが売れてCreemaから入金があれば収入、
ネット製作に関係する工具や資材の購入は支出である。
月毎に累計を集計したグラフを示す。
じゃーん。こんなでした。
これは累計のグラフなので、読み方注意ね。
ようするにお財布の中身の変動を示したものと思ってください。
1月から4月までは資材購入だけなので少しずつマイナスが進んでいく。
5月にCreemaから入金、しかし焼け石に水。
8月に初めて黒字転換、そして9月10月は黒字を維持していたが、
11月にまとめて資材を購入したのでまた赤字突入である。
12月も少し買い物をしているので、2022年は赤字決算確定である。
ダメじゃん、と言われるかもしれないが、
ととやとしてはこれで十分満足なのである。
前述したようにそもそも利益を上げようと思っていないし、
趣味の製作モチベーションを維持するには、
ちょうど良いのではないかと思っているよ。
また、これは入出金額を機械的に累計しているだけであり、
いわゆる「棚」は考慮していない。
実際には、購入したけれどまだ使っていない材料があるし、
完成したけれど販売せず自分用にキープしたランディングネットもある。
正確に棚卸をすればおそらく少し黒字になるはずだ。
面倒なのであえて考えないことにするけどね。
ここから先は想像の話になるのだけれど、
木工を生業にしている人が ととや と同等品を販売するとしよう。
工房の規模、所有している機械、それに生産台数にもよると思うけど、
最低4~5万円はつけないと商売が立ち行かないのではないかな?
それをショップが仕入れて販売するのであれば、
さらに管理費やらブランドバリューやらが乗ることになる。
なんやかんやで6万、7万、それ以上になっていくのが分かる気がするよ。