日曜日。気合いを入れて朝4時前に家を出る。
とは言っても早い人は釣り場で準備している時間だろう。
途中、朝焼けが気になり、何度もクルマを停めて撮影する。
いかん、いかん、こんなことしていたらいつまでたっても着かない。
さて。
現場到着は6時前。すっかり明るくなっている。
そして川を見て驚く。
げげ。えらく濁っているな。雨が降ったのだろうか?
うちの周りは降らなかったので知らなかった。
気にしても仕方ない、もちろん帰るという選択肢はないのだ。
まずはライズが散発している大淵から入る。
ミノーには反応が無く、ブレットンで表層を引くとあっさりヒット。
ライズの主はヤマメだったようだ。
よし。どうやら釣りにならない濁りではなさそうだ。
そうそう、このロッドを初投入したのだ。42のグラスだよ。
ファーストヒットのルアーがブレットンという珍しいスタートになった。
淵から上は瀬が続くのでスピナータイムはこれで終了。
なんとなくジムフィファーカラーを吹いた飛礫を選択。
わりとすぐに2匹目。今度は岩魚。
3匹目、ヤマメ。
ここまで3匹とも着水点からリトリーブを始めてすぐにヒットしている。
いつもはチェイスしてどこかのタイミングでバイトするのが、
視界が良くないので比較的すぐに食っているんじゃないかな。
2匹バラした後、4匹目は9寸程度のまあまあ岩魚。
しかしこの後、反応が悪くなる。
さらに上ってもたいしたことないと判断し、クルマで移動。
移動先…。あれ?こんなに浅かったっけ?
稚鮎の群れはキラキラと見えるのだが、ミノーに反応は無い。
目ぼしいポイントだけ叩きながらしばらく上ってようやくヒット。
5匹目。小さなヤマメだ。
ここはあまり良くない、また場所を変えよう。
上流か下流か迷う。濁りを避けて支流もアリだよな、とも思う。
でもこの濁りは悪い濁りではなさそうだしなあ…。
迷っている時間は無い、上流へ。
移動先も大淵からスタート。
早速、淵の頭でヒット、ジャンプジャンプ。
うん、ニジマスだった。3魚種達成だ。
この時点で11時、午前中で帰ろうと決めていたので、
良さそうなところだけ打ちながらどんどん上る。
7匹目。尾びれが綺麗だったもので。
リリースして、少し上に進むと川の雰囲気が一変した。
濁っているので見えるわけではないのだが、水中がなんだか騒がしいのだ。
そしてすぐにヒット!これまでとは違う強い引きだ。
水面直下の岩をサカナが乗り越えた瞬間に姿が見える。
イワナだ。
と思った瞬間フックアウト。あちゃー。
…気を取り直してキャストし3~4投目に再びヒット。
またでかいぞ。
ふとロッドを見ると、大丈夫か?というくらい曲がっている。
良いね、このロッド。
今度は無事ランディング。
ネットの中でフックを外し、手で体長を当たるとちょうど尺くらい。
ちゃんと計測するか?しかし流れの真ん中に立っている状況だ。
岸に戻って計測し撮影をすればそれなりに時間を食う。
それに水中のざわめき感はまだ残っている。
良いや、リリースだ!
そして結果的にこの判断は正解だった。
すぐ次のキャストで連続ヒットしたからだ。
これもでかい、今度は撮影したい。
慎重に寄せてランディング成功。
岸に戻りメジャーできっちり計測。32㎝だ。
釣り上げた時は口から鮎のしっぽが出ていたのだが、
フックを外す時の大暴れで飛び出してきた。
弱らせてしまったので、ゆっくり回復させてからリリース。
時刻は11時40分。水中は静かになってしまった。終了だな。
それにしてもこいつが大活躍した。最初のブレットンを除き、
数匹のバラしを含めすべてこのジムフィファー飛礫だった。
さすがにこのカラーに対する苦手意識が薄れてきた。
いや、しかし状況が少し特殊だったからなあ。
濁りだから良かったのか?
それともクリアーでも行けるのか?