今回はネット取り付け用の穴加工の話。
見ていただきたいのは鉛筆のマーキング線。
最も手前側の左右2本はL字に折れ曲がっている。
これはどういうことなのかと言うと…
こうなっているのだ。
以前はこんな面倒なことをせず、
フレームの内側と外側を最短距離の直線でつないでいた。
しかしそれでは開口部が楕円形状になってしまうのだ。
一方で最近採用しているこの工法は、
2方向から入れたドリル先端の位置合わせが重要で、
ここは気を使い丁寧に作業する。
出来を試すためにPEを通してみることにしている。
これが引っ掛からずスッと通るようになれば成功。
経験上、こうなればクレモナ糸は楽勝で通せるのだ。
たとえ一直線で穴あけして開口部が楕円になったとしても、
実際にネットを取り付けてしまえばほとんど目立たない。
しかしハンドクラフトは自己満足の積み重ねみたいなものなのだ。