カーディナル33と3Eのギヤ比の話ね。
メーカー公表値によれば、
カーディナル33は、5.1：1
カーディナル3Eは、5.3：1
3E購入当時、気になって歯数を比較したことがある。
まず33。ウォームホイールの歯数は41だ。
ウォームシャフトの歯数（条数というのかな？）は8なので、
41：8＝5.125：1
カーディナル33の正確なギヤ比は5.125：1ね。
そして3Eはどうだろう。
ちなみにこれは購入直後の画像でサイレント機構付き。
私はこれを外してカリカリ音仕様で使っている。
やはりカーディナルは音が無いとねえ…。
本題に戻る。
先にウォームシャフトの歯数を書くと、これは33と共通で8、
おそらく部品自体が同形状なのだろう。
3Eはよく「弱ハイギヤ」と称されている。
であれば、違いはウォームホイールの方にあるはず。
ここで問題。
3Eのウォームホイール歯数はいくつだろうか？
答えは、なんと42なのだ。
つまり33より1歯多いだけ。
42：8＝5.25：1
正確なギヤ比をまとめてみよう。
・カーディナル33は、5.125：1
・カーディナル3Eは、5.25：1
というわけで少数第二位を四捨五入すれば、
確かにメーカー公表値の5.1と5.3になるわけだ。
ではこの差が釣りにどう影響するだろうか？
カーディナル3シリーズのスプールフランジ径は44mm、
ラインを巻いた部分の径は人によるが40mm程度だろう。
ハンドル1回転で巻きとれるラインの長さは、
33は、40mm×π×5.125＝643.7mm
3Eは、40mm×π×5.25＝659.4mm
その差15.7mmなのだ。わずか1.6cmだよ。
話をもう少し具体的に、仮に15m投げたとしよう。
ここから先の計算は省略するが、
15mのライン回収にハンドル約23回転が必要、
そして23回転で生じる差は36cmということになる。
さらに36cmはハンドル回転に換算すると約0.5回転に相当。
少し早めのリトリーブはハンドルを毎秒4回転するとして、
これを秒数に換算すれば0.125秒の差。
長くなったのでまとめると、
・真のギヤ比 33は5.125：1 3Eは5.25：1
・ハンドル1回転で巻き取れるラインの差 1.57cm
・15m先のルアーを回収する時間の差 0.125秒
私は気分次第で3と3Eどちらも使っているが、
リトリーブスピードに差を感じたことは無い。
まあ、アレです。どちらも使いやすいリールです。
