さて、ネット取付け用の穴開け作業だ。
美しく仕上げるため均等なピッチで穴をあけたい。
今回は内周を実測すると778mmだった。
これを使用するネットの目数36で除する。
778mm÷36=21.611…mm う~む。
こんな場合は小数点以下を考えず適当に調整する、
というようなことを過去記事で書いたことがある。
この調整方法をもう少し詳しく書いてみる。
21.611…mmという解が得られた時点で、
21mmと22mm、2種類のピッチの組み合せにしようと決める。
そこで、21mmピッチ部分の数をx、
22mmピッチ部分の数をyと置く。
これは2元1次の連立方程式で表現できる。
・21x+22y=778
・x+y=36
これを解くと、
x=14 y=22
なので、21mmピッチの部分を14ヶ所、
22mmピッチの部分を22ヶ所にすれば良いね、ということになる。
さらに私は、ネットが密になるグリップ側に
狭ピッチを配置してバランスを取るようにしている。
しかし21mmと22mmの差は比較してもほとんど分からないし、
そもそも手作業の穴ピッチ精度なんてたかが知れている。
なので、このへんはもう自己満足の範囲だと思う。
…もう少し書くよ。
この方法は、
①内周寸法が自然数であること。
②2種類のピッチ寸法が両方とも自然数であること。
③内周寸法<大ピッチ寸法×ネットの目数 であること。
この3つのルールを守れば必ず自然数の解が得られるのだ。
証明できるので興味のある中学2年生はぜひどうぞ。