新しいランディングネットが完成しました。
内径は28センチ×23センチ、渓流なら大物もラクラクのサイズです。
内径の1.5倍くらいのサカナまでが目安だなんて聞いたことありますが、
これはフレーム部の形状にもよりますよね。
長手寸法が同じであれば、
細長い形状より円に近い形状の方が成功率が高いワケで。
フレームは外側から、ブビンガ、バーズアイメープル、花梨、
内貼りはメープル。
グリップの成形でフレーム材の露出部が広くなり、
バーズアイが控えめながらいい感じに出てくれました。
グリップは栃。
10年ほど前、岐阜県の飛騨高山は外国人旅行者が今ほど多くなく、
混雑してもそれなりに落ち着いたいい雰囲気でした。
我が家から2時間程度とドライブにちょうどいい距離であり、
よく遊びに行ったものでした。
そんな高山のある日、陣屋近くの小さなお土産屋さんで、
毒々しい赤色の板切れを見つけました。
花台として売られていたその板切れは、
おそらくステイン系の塗料で凄まじい素人塗りをされており、
しかしながらその下に隠れた栃のダイナミックな杢が気に入り、購入。
いつかランディングネットにしてやるからな、
と、がらくたコーナーにしまいこまれたのでした。
そして今回、約10年の時を経て、
ランディングネットのグリップとして新しい命を吹き込まれたのです。
というわけで命名「花台」。
墨を流したようなブビンガの模様が渋いぜ。
ネットカラーも全体の雰囲気にとてもよくマッチしている。
桜の色、春色のネットですが、そろそろ春が終わるという…笑。